Monday, October 21, 2013

上野正彦『自殺の9割は他殺である』


Ueno, M. (2012). Jisatsu no kyūwari wa tasatsu de aru. Tōkyō: Kanzen.

I. 言葉の暴力

私が「自殺は他殺だ」と考えるようになった理由

女性が自宅マンションの9階から飛び降りて自殺した。女性は結婚しており、夫と二人暮らしだった。

通報を受け検死に赴くと、女性の体には飛び降り以外の擦過打撲傷や皮下出血が多数認められた。これは生前に殴られたり、蹴られたりといった、暴行を受けたことを意味している。

・・・事情を聞くと、直前に夫婦は痴話喧嘩をしており、夫がついカッとなって「お前なんか死んでしまえ」と言ったところ、妻である女性は「だったら死んでやる」と言って自分でベランダから飛び降りたのだという・・・夫婦喧嘩という言葉でごまかしてはいるが、夫は妻に対して、殴る蹴るの暴力を加えていたのだ。

だとすれば、これを単なる自殺と片づけてよいものだろうか?もし、執拗な暴力に耐えかね、そこから逃れる手段として女性が自殺という行為に及んだのだとしても、夫には妻の死に対する法的な責任はないものだろうか?・・・夫になんの責任もないとは言えないだろう。直接、殺害に関わっていないだけで、その背景は他殺に等しいのである・・・「勝手に自殺したんだ」「自分には関係ない」などという言い逃れは許されるべきではない。

・・・「なぜ、その人が自殺しなければならなかったのか」という原因をしっかりと追究することが不可欠である。自殺だからと言って、その死の動機が追求されず、真相が闇から闇へ葬り去られたのでは、この問題は永久に解決しない。

たとえば、事故で人が亡くなったとして、「事故だから仕方がない」「運が悪かった」と済ませてよいわけがない。なぜ事故が起きたのかをしっかりと追求し、再発の防止に努める。それが当り前である。

自殺も同様に原因の追究がなされなくてはならない。「自殺は他殺に等しい」と考え、警察が死の背景を捜査する。社会がそのように変わることで、自殺に対する国民の問題意識も高まり、予防につながる。(p.p. 108 - 110)

V.いじめと自殺の因果関係

誰がいじめと自殺の因果関係を判断するのか

いじめが問題となる度に出てくるのが「いじめと自殺の因果関係は不明」というフレーズだ・・・学校や教育委員会がこうした発言をするのは、おかしい・・・因果関係が不明かどうかを判断するのは、警察の仕事であり、裁判になればその判断は裁判所が行なうのであって、学校や教育委員会ではない。

・・・また、児童へのアンケートや調査の結果、「いじめがあった明確な証拠は認められなかった」というのも同様で、本来はこうした判断は学校とは別の第三者機関に委ねるべきである。

身内だけで調査して、勝手に「問題ない」と判断するのは、どう考えてもおかしい。しかもプライバシーの問題から、児童へのアンケートは公表できないというのだから、これでは都合の悪いことはいくらでも隠蔽できてしまう・・・義務教育中の児童が自殺したら、いじめの有無も含めて警察がしっかりと事実関係を追及すべきだ・・・。(p.p. 48 - 49)

いじめ自殺は他殺に等しいと考える

 いじめ自殺の被害者は自らの意思で死を選んだのではない。いじめによって死に追い込まれたのである直接、手をかけてないだけで、いじめ自殺の被害者はいじめっ子によって殺されたに等しい(p.p. 60 -61)

上野正彦(2012)自殺の9割は他殺である』

Thursday, October 17, 2013

岡田 尊司『マインド・コントロール』


Okada, T. (2012). Maindo kontorōru. Tōkyō: Bungeishunjū.

東西融和と洗脳研究の衰退

  (洗脳技術への関心とニーズの高まりは)五〇年代後半から六〇年代前半にかけて、もっとも盛んだったと言える。しかし・・・一九七二年に発覚したウォーターゲート事件は、七四年のニクソン政権の崩壊で幕を閉じたが、この大統領のスキャンダルは、CIAなどの情報機関にも影響し、権力の乱用ややりたい放題の無法ぶりに対して、社会の監視が厳しくなっていく。ウォーターゲート事件の最中、CIAのヘルムズ長官は、MKウルトラ計画など、洗脳技術に関する文書の破棄を命ずるに至るが(註:証拠隠滅がその目的)、その後大統領の諮問委員会は、破棄を免れた文書とともに、調査報告書を七五年に公にした・・・一方で、情報機関や秘密警察のものであったマインド・コントロール技術は、社会学者や精神科医の著作によって、徐々に一般に紹介されるようになる・・・その成果は社会の表舞台へ出て、信者や顧客、選挙の票の獲得といった大衆をターゲットとしたものとして利用され、新しい展開を見せるのである。
   
サブリミナル効果

  そうした中で、マインド・コントロールの歴史において特筆すべき展開は、サブリミナル効果の発見と実用化であろう。
  通常は知覚できないほど瞬間的な刺激が、人間の判断や行動に影響を及ぼす可能性については、一九世紀から提唱され、一部で研究されていた・・・サブリミナル刺激は、自覚的に知覚できないがゆえに、理性によるチェックを素通りして、本能的な欲求を直接刺激することができると考えられた。

新しい可能性の登場

サブリミナル効果による方法は、二つの点で革新的だった。一つは、それを被っている人に気づかれにくい点であり、もう一つは、一度に多数の人に効果を及ぼすことができるということである・・・サブリミナル効果を露骨に用いた手法は、その後、社会の警戒心が強まるとともに、規制の対象となるが、もっとマイルドな方法で、暗示効果と組み合わせることにより、サブリミナルに影響を及ぼす手法は、現在も広く用いられている・・・

  だが・・・インターネットの急速な普及は、新聞やテレビといった旧来からのマスメディアを駆逐しつつある。資本をもつ大企業がスポンサーとなり、広告枠を買うというスタイルが変容するとともに、プロパガンダの形も変貌しようとしている・・・無名の個人であっても、巨大資本をもつ大企業と同じように、情報を発信し、プロパガンダを行なうことが可能な時代がやってきたのだ。情報の発信量が天文学的なレベルに達しているため、映画やテレビのサブリミナル効果のように、当局が一括して規制することさえできない・・・ネットのサイバー空間は、言ってみれば、地図も警察もない、あらゆる危険がひそむ密林に迷い込んだようなものである (p.p.182-187)

究極の兵器としてのマインド・コントロール

 インターネットの世界は、アメリカのような強力な軍事国家にとってさえ、もはや完全にコントロールすることのできない魔窟となっている・・・そうした中、世界に冠たる軍事国家であり続けようとしているアメリカは、新たな可能性に向けた試みを続けている。

人々の思考や感情を一瞬のうちに、しかも遠隔からコントロールすることができれば、それは究極の兵器になりうるのではないのか・・・それを実現すべく、ブッシュ政権が立ち上げたプロジェクトが、HAARPである・・・電磁波によって発生させた磁場の作用で、地球上の一定地域の人々の精神活動や行動に影響を及ぼす方法の開発を目指している・・・国家的プロジェクトとして採用されたということは、それなりに成算があるということを示している。

電磁波によって脳に影響を及ぼすという可能性が、現実のものとして認識されたのは、実にヴェトナム戦争の頃のことであった。アメリカ軍は、敵が捕虜を尋問する際に用いたLIDAという装置を押収していた。LIDAは、一定周期の電磁波と音波を引き起こすもので、それを装着して、波動を与えると、被験者の脳波にも、同期した波が出現・・・トランス状態に似た精神状態になるという。それによって、催眠を施したのと同じように、訊問や洗脳をやりやすくすると考えられる。

今日目指されているのは、それよりはるかに高度なもので、電磁波や磁場をかけることで、脳の状態自体を直接的にコントロールする装置である・・・この領域において、特異な貢献をした研究者の一人が、ホセ・デルガードで、脳に埋め込むチップを開発したことで知られている・・・電気パルスの頻度を変えることで、神経伝達物質ドーパミンの分泌を調節するのである。

       Reference Video: "Remote Control Bull"


デルガードはさらに、脳にチップを埋め込むといった侵襲なしに、脳の状態をコントロールできないかということに関心を向けていく。そして、彼がたどり着いた方法は、やはり電磁パルスを脳に与える方法で・・・電磁パルスの周波数を調節することで、気分や思考に影響を及ぼすことができるという。しかも、それに必要なエネルギーはわずかで、自然界に存在する電磁波のエネルギーよりも、ずっと小さなエネルギーで可能だという。

デルガードの研究に、早くからCIAなどが関心を示していたが、それをはるかに大規模な形で継承したのが、HAARPだと言える。(p.p.188-190)


独裁者やカルトの狂信的な指導者から、独善的な上司や配偶者、親、イジメに走る子どもに至るまで、そこには本質的な共通項がある。

その第一は、閉鎖的集団の中で、優位な立場にいることだ。その優位性は、相手の安全感を左右できるという点にもっとも関わっており、「生殺与奪の権利をもつ」とも言える・・・その立場を乱用した瞬間に、一方では「虐殺」が起き、一方では「虐待」や「イジメ」が起きる。

むしろそうはならないケースも多く存在するとすれば、そうした弊害を抑止する別の力が働いているからだ。それは、弱い立場の者に対する、思いやりや愛情であり、倫理的責任である。

・・・そこから、マインド・コントロールを行なう側に共通する第二の問題が浮上する。弱者に対する思いやりや倫理感の欠如である。弱っている相手や騙しやすい相手を前にしたとき、それを保護しなければという人間としての感覚が乏しいのだ。むしろ、目の前に差し出された支配の快楽や欲望に溺れてしまう。

そこに第三の問題を指摘することができる。マインド・コントロールを行なう者にとって、支配することが快楽になっているということだ。「支配は中毒になる」と、よく言われるが、それは言い換えると、支配には病みつきになる快感が伴うということだ。その快楽の誘惑に負けてしまう人間が、操ることのできる相手を思いのままにすることにのめり込んでしまう・・・それは力の快感への耽溺であり暴走なのである。

悪しきマインド・コントロールに走る者は、他者を支配する快楽が強烈なのに比して、それを思いとどまる共感や思いやりを希薄にしかもたないと言える。

そうした特性は、精神医学的には、一つの人格構造の特徴に一致する。それは自己愛性である。自己愛性人格構造は、肥大した自己愛や幼い万能感と、他者への共感性の乏しさや搾取的態度を特徴とするものだ。

・・・独裁者や宗教的グルの奇矯さや児戯性は、幼く未熟な自己愛性に由来し、それは威張ったり、強がったり、平気で弱い者いじめをする幼さと共通のものなのである。(p.p.48-49)

マインド・コントロール』(2012)

Sunday, October 13, 2013

Cheryl Welsh論文



Misled and betrayed:
How US cover stories are keeping a Cold War weapon
 and illegal human testing secret
Abstract: Since the 1950s, allegations of government mind control weapons (now called neuroweapons) and nonconsensual human experimentation and targeting have been dismissed as science fiction. However, with a closer look at the history and science of neuroweapons and neuroscience, an extremely alarming discovery becomes obvious: compelling new evidence supports that secret neuroweapons are highly likely to already be developed. This article discusses how and why nearly all experts were misled and therefore were completely wrong about neuroweapons, resulting in disasterous consequences. It describes two US Cold War cover stories (the official explanations given to disguise secret US programs) that have become obsolete. It argues that the public should be warned about the very real danger of secret US neuroweapons and a thorough impartial investigation of the allegations should also be conducted.

Terms and definitions (用語注釈): For this paper, the term electromagnetic radiation (EMR) is used interchangeably with frequencies, radio-frequency (RF), radio signals, radio waves, microwaves, microwave signals, low- frequency, extremely low frequency (ELF), ELF frequencies, EM fields, beam weapons, directed energy weapons. 

1. Introduction
The US atomic bomb exploded and the world discovered the existence of a formidable secret weapon. By contrast, this paper will illustrate that there is proof that neuroweapons (mind control weapons developed during the Cold War) are another formidable weapon.[神経兵器、つまり冷戦中に開発されたマインドコントロール兵器は(核兵器と並ぶ)もうひとつのおぞましい兵器である証拠がある。] However, their power lies partly in keeping them secret so they can be used surreptitiously.[神経兵器は、不正な使用ができるようその存在が秘匿され続けてこそ威力を発揮できる面がある。]In principle, the science is possible to target and influence a person remotely and governments have been conducting secret research to develop neuroweapons. Based largely on the science of electromagnetic radiation (EMR), such weapons could be used to stop a person or many people by influencing their behaviors by manipulating various physical and psychological parameters related to brain functions; this could change how wars are fought. Shrouded in secrecy, few people have even heard of neuroweapons. Nevertheless, their importance has often been compared to the atomic bomb and a brief summary of the significant amount of obscure information is presented below.
… As mentioned above, the first cover story is that secret neuroweapons are still science fiction. The second cover story concerns the official US policy on EMR bioeffects; it being that there are no proven effects of EMR other than heating. For example, most people know how a microwave oven works; the microwaves produce a thermal effect and heat or cook food as in a microwave oven. 

1.1 Neuroweapons

…The third US state tool is the neuroweapons program; neuroweapons are considered a weapon of mass destruction. For example, in 2012, Russian president Vladimir Putin described a new military program to develop EMR weapons that target the nervous system: “Such high tech weapons systems will be comparable in effect to nuclear weapons, but will be more acceptable in terms of political and military ideology.” In 1986, Mikhail Gorbachev, the Soviet leader at the time, described EMR weapons that could be used as antipersonnel weapons, calling them “no less dangerous than mass strike weapons.” Gorbachev stated that the Soviet Union had not and would not test or deploy such weapons. Since the 1940s, the Soviet Union has been studying how EMR interacts with the human body and brain—called EMR bioeffects— and the US has monitored the research to find out if there was any possible advantage gained by the Soviets for espionage or weapons.

The goal of the US neuroweapons program is to develop the capability of remotely targeting, communicating with and influencing a person’s brain. It is a weapon of surveillance, influence and control. US government publications on future weapons indicate that some neuroweapons are based on the science of EMR which allows for two main weapons capabilities, first; in principle, EMR can be utilized as the most likely method for remote human surveillance, similar to radar that utilizes EMR to track objects such as airplanes or cells phones. As shown below, in principle, this capability is possible but it is not known in unclassified research.

Secondly, EMR bioeffects can cause symptoms such as nausea, disorientation or confusion. In principle, this capability can also be developed to include precise mind control, including forcing someone to carry out certain specific tasks, however it is unreported in unclassified science.

3.1 Bioelectricity and the neuron doctrine

…In his 2013 state of the union address, President Obama proposed a Brain Mapping Project which is based on the neuron doctrine and the connectionist model.

6. Conclusions and recommendation

US secrecy methods surrounding this research have included active deception, spreading disinformation, distorting and suppressing science research, covering up promising research and withholding funding from scientists with an interest in the area of research. By keeping the science from developing in the unclassified realm, the US government can cite mainstream science literature and claim neuroweapons are not possible, thus completely nullifying any opposing opinions. In this way, the US government breached its trust with the public by classifying and monopolizing whole areas of science as well as neuroweapons.

Today it can be shown that neuroweapons are not science fiction. This is why further research and investigation is called for; the alleged mind control victims deserve a fair and impartial hearing, as it is highly possible that secret US neuroweapons are more likely than not already successfully developed.
Full text available here:

http://issuu.com/humanrightsasia/docs/torture_v2_n2_backup_high/1?e=5860122/4969143

The Asian Human Rights Commission News page for September 25, 2013 features a review of this cover story by Cheryl Welsh here: 
http://www.humanrights.asia/news/ahrc-news/AHRC-ART-112-2013



Reference Video:

 Do You Believe in Government Mind Control? -- Part 2: Cheryl Welsh 

Saturday, October 12, 2013

渋谷武子『グサリとくる一言から自分を守る方法』

Shibuya, T. (2007). Gusari to kuru hitokoto kara jibun o mamoru hōhō =: How to protect yourself from hurtful language. Tōkyō: Chūkei Shuppan.


·         ひどい言葉は、一言でも心の平安を奪う

·         いつもの自分じゃないと気づいたら、早めに行動を起こす

·         トレーニングをすれば、言いたいことが言えるようになる

·         自分で自分をとことん責めない、追い込まない

·         非難を全身で受け止めない

·         自分を肯定し、自信を取り戻す

·         人には相性があるので、うまく付き合えなくても深刻にならない

·         自己愛が強すぎる人には注意して、近づかないようにする  (p.42)
 

心が傷ついたことを自覚する

自分を守るには、まずは自分の気持ちを知ること―。これは非常に重要な作業です・・・こんなことで傷つくなんて、と感情を押し込むのはやめるのです。(p.43)

 
『グサリとくる一言から自分を守る方法』渋谷武子, 2007
 

目次

 ●言葉の暴力に負けないポイント


1.  人の心はたった一言で傷つく

2.  ひどい言葉に負けない方法とは?

3.  すぐに反応できる人になる

4.  自分を追い込むのをやめる

5.  「踏み台」にされる人にならない

6.  あなたを傷つける人には、三つのタイプがある


  ●ステップ1 心が傷ついたことを自覚する

1.  心が傷ついたことを認識する

2.  叱られても、自分を全否定しない

3.  体の反応から自分の本心に気づく

4.  我慢の基準を見直す


  ●ステップ2 不満を吐き出す

1.  上手にグチを言って、ガス抜きをする

2.  グチは適度な自己表現になる

3.  グチを言わない人は理不尽な人の標的になりやすい


  ●ステップ3 自信を取り戻す

1.  言葉を真正面から受け取らない

2.  マイナス思考のスパイラルを止める

3.  イメージを使って、心の傷を修復する

4.  発想をガラッと変えてみる


  ●ステップ4 恐怖心を減らす

1.  恐怖に怯えた心を手当てする

2.  つらさを忘れる時間をつくる

3.  コミュニケーション上手から、強い言葉を学び取る

4.  相手が「誰にどんな態度を取るのか」を観察する

5.  怯えない自分をアピールする

6.  相手と心理的に距離をつくる


  ●ステップ5 対決する

1.  言いたいことを言う「シミュレーション」をする

2.  対決する手順を知る

3.  対決! とにかく、相手に言いたいことを言う

4.  言った後、相手の反応を見る

5.  攻撃が止まらなかったら、逃げる

6.  相手の感情に巻き込まれない

7.  「対決できなかったとき」はどうするか?


  ●過去の体験から学ぶ

1.  同じことを繰り返さないよう、体験から学ぶ

2.  どう立ち直ったかを振り返る

3.  冷静に人を観察する

4.  「ほどほど」の人間関係をつくる

Saturday, October 5, 2013

Jesse Ventura's Conspiracy Theory "Brain Invaders"「脳侵略者」

     Jesse Ventura's Conspiracy Theory- Series 03 Episode 07 "Brain Invaders"


【抜粋訳】
ジェシィ・ベントゥラの陰謀のセオリー「脳侵略者」

(番組イントロ)証拠、闇の権力、秘密、隠ぺい、腐敗・・・

ベントゥラ:
「すべて知ってるさ」とでもお思いだろうか?考え直してくれ。私は知事やシールズ(米国海軍特殊部隊)、戦闘員を勤めてきた。そこで皆さんが、たまげるようなことを聞いてきた。そして今、皆さんがその全容を知るときが来たのではないだろうか。
ナレーター:
今や、政府が皆さんの心をコントロールしているのです。頭の中から声が聞こえる ―止むことのない心理的拷問 ―極秘実験 -何千何万ものアメリカ人が・・・。
(本論)
ナレーター:
ジェシィ・ベントゥラは、ある電波塔の中にいる。この巨大な建造物は核戦争時の全国規模の通信ネットワークの一部として建てられたものだ。ところが今、この強力なエネルギー波が、我々をマインドコントロールする秘密政府の謀略の一端を担っている疑いがもたれている。その被害者だという市民がジェシィに同行している。

テリー・ロバートソン医師:
私はほかの医師や前国防総省の科学者たちと協同で、「サイコトロニック兵器」や「バイオ・コミュニケーション・テクニック」として知られているものの被害に晒されているかもしれない市民の訴えを観てきました。この訴えはどんどん増えているようです。私は特に「ターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)」と呼ばれる、千人もの自己申告者のグループと、この問題に取り組んでいます・・・かれらは高学歴の集団です。50%以上の人たちが大学卒、そして12%以上の人々が大学院卒の学歴を有しています。
ベントゥラ:
TI(ターゲティッド・インディビジュアル:狙われた一人)」と呼ばれる人たちは、何千人もいて、頭の中で声を発生させる音波の標的にされ、その全員に症状が共通しているんだ。一貫性がある。某団体の何者かによって行なわれているということだ。
サーポン調査員:
テレビのリポーターが、ある種の電波の影響を被った事件がいくつもあるんです。[註:当動画5:05より、TVアナウンサーがオンエア中、繰り返しどもる映像が入る。] すごく異様なんです!本番中、それまで普通にしゃべってて、何も問題なさそうに見えたテレビのアナウンサーが、突然、わけのわからないことを早口でしゃべりだし、完全に理性を失くしてるんです。変です。アメリカ、カナダのレポーターそれに(有名なテレビ番組の出演者の)ジャッジ・ジュディまで。
ショーン・ストーン(オリバー・ストーン監督の息子):
憑依された人を扱ったことあるんで、それが、見た感じがどんなか知ってるんですが、どうなんでしょう、これは悪霊が憑いたのか、それともそういう科学技術が裏にあるのか。
サーポン調査員:
科学技術の為せる技のようです。この件は悪霊などではありませんでした。
ナレーター:
悪霊ではない。脳梗塞やその他の疾患の可能性も除外された。では、一体何だというのだろう?
ベントゥラ:
興味深いことに有名なテレビ番組の出演者ジャッジ・ジュディはこう言ってる。「頭がガンガン鳴って、すごく不快で、何かおかしいとわかりました。怖くて取り乱しました。」
サーポン調査員:
これが、本当にたくさんのテレビレポーターの身に起こってるのは変です。なんで、こんなに大勢が?
ベントゥラ:
私が話した、あの医師も「何千人ものケースを扱ってきた」と言ってた。その共通項を洗い出してみよう。

ナレーター:
まず最初の発言者はターゲティッド・インディヴィジュアルのひとりハーラン・ジラード氏。著名な不動産開発業者のジラード氏は、もう30年間「声」が聞こえるという・・・自分がなぜ標的にされたのかも知っている、と言っている。彼がジョージ・W・ブッシュ(父)について発言したことがその理由という。

ジラード:私は「レーガン大統領を支持できないなら、CIAの長官をホワイトハウスに送り込むことも絶対に支持できない」と発言しました。
ナレーター:ジラード氏は共和党の工作員に対して意見した。「政界の当事者を立腹させる」――これは、彼に続く大勢のTI(ターゲティッド・インディビジュアル:狙われた一人)のパターンと一致する。
ジラード:突然「声」が聞こえるようになって、それからだんだん大きくなっていったんです。彼らは毎年、危害をエスカレートさせました。

一方TyrelSeanは得体の知れない倉庫に到着した。この閉ざされた場所で二人は、被害者はジラード氏だけではないことを確認した。Sebastian Soberanes氏はEMF(電磁場)被ばく防護グッズを売るビジネスを営んでいる。

Soberanes氏:EMF(電磁場)は目に見えない放射性物質ですが、放射性物質ということは、それがACアダプターであろうと何であろうと、(人体に影響を及ぼす)威力を持っているということです。
ナレーター:彼の顧客のほとんどが人体への危険を憂慮しているのだが、最近Soberanes氏は、穏やかではない、新たな傾向に気づいた。

Soberanes氏:私が最近、益々多く受けるようになったのは、自分がアメリカ政府から標的にされていると考えている人たちからの電話です。あらゆる社会階級、職業の人たちです。私の顧客には本を書いている人たちもいて、彼等は政府の標的にされているのはたぶんその著作のためだと考えていて、私に電話してきます。

[8:50]
Soberanes氏の製品のほとんどは、とてもシンプルな仕組みになっている ― 大気中の電磁放射量を記録するメーターと、それが頭や体に入り込まないよう遮断する素材だ。
Soberanes氏:実際に排出されているEMF(電磁場)を遮断するために、人体と別の物質との間に伝導性の物質を配置しているんです。うちにはなんでもありますよ。洗濯物用の洗剤から、壁を塗るラテックス塗料まで、実際に(有害な)周波や電気的なものを遮断してくれます。

[中略]
サーポン:
ではハーランさん、その「声」が聞こえるとき何かが行なわれているというわけですか?中傷するつもりはないですが、あなたは気が変になっているわけではない、ということがどうしてわかるんですか?

ハーラン・ジラード:
(この被害を)経験したことがない人に説明するのは困難なことです。あなただったら「私は頭がおかしくない。これは私の身に現実に起こっていることだ。空想なんかじゃない」と自信もって言えますか?私は何千回も打ちのめされてから、謙虚さを学びました。

サーポン:
ジョージ・ブッシュ(父)についての発言で嫌がらせを受けるにしては、30年というのはあまりに長い時間ですね。何か裏があると思いませんか?あなたやその他の人たちが気づいてない、もっと大きな何かが。

ハーラン:
私たちはアメリカ政府のプログラムの被害者なんですよ人権の尊重も何もありゃしない連中のね。

ナレーター:
ハーラン・ジラード氏の言っていることは正解かもしれない。大規模な極秘計画がある証拠が山積みになっているのだ。

[中略] ジュンはまさに事件の核心に迫っている。彼女はフィラデルフィアのハーラン・ジラード氏と共にいる。
[12:00]
ジラード氏が言うには、彼がジョージ・W・ブッシュ(父)に反対する発言をしてからというもの、1980年代からずっとアメリカ政府に狙われている。
ジラード:
それが理由で私の人生に介入してきたのだ、と彼らは私に告げました。
ナレーター:
ハーラン・ジラード氏は自分は頭がおかしくないこと、統合失調症でもないことは分かっていると言う。だから調査をするために仕事も辞めた。
ジラード:
実は、新聞にある広告を出したんです。
ナレーター:
ジラード氏はさらにたくさんの自分と似たような人たちを見つけた。彼らも役人や政界の当事者らの神経を逆撫でしたため、頭の中で「声」を聞かせる嫌がらせに巻き込まれたのだ。
ジラード:
私が置かれたのと全く同じ境遇を経験している人たちがいたんです。
ナレーター:
ジラード氏は調査のためワシントンに赴いた。彼はアメリカ政府の研究者らがマインド・コントロールの研究を行なったことを証明する文書を発見した。そしてその道具にはマイクロ波も含まれていた。
サーポン:
マイクロ波テクノロジーについて少し説明していただけませんか?その装置で何ができるんですか?
ハーラン:
この装置でマイクロ波ビームをまるで音波みたいになるよう加工してたんです。
サーポン:
「声」を作り出すために?
ハーラン:
それは声ではありません。米空軍が特許を持つ「合成テレパシー」と呼ばれる手法を何者かが使ったものです。
ナレーター:
これは重要な手掛だ。米空軍の開発実験所は実際に、ある特許を取っていた 人の頭の中に言葉を送信するための特許を。記録によるとこの特許技術は何年にもわたる人体実験に基づいていた。
ハーラン:
彼らは今でも話し声を送ってくるし、どこまでも、つきまとってくるんですよ。この被害が始まったのが48歳のとき。私はもう75歳です。死ぬ前に、この事件が解決するのを是非、見たいものです。

ナレーター:
その日の遅く、ショーンは新たな手掛かりを追って飛び立った。ケン・ベーカー氏は元警察官である。
ベーカー:
私は無理やり退職に追い込まれたようなものです。
ナレーター:
ハーラン・ジラード氏と同じく、彼もある権力者を立腹させ、その代償を払うことになった。
ショーン:
では話してください
ベーカー:
私は14年間、警察官として勤めました。これは警察署を辞めてから起こった現象です。頭の中で「声」が聞こえるようになり、これは自分自身の「思考」なのかなと思いました、ええ、最初は・・。けれどもよく聞いてみると、これは私が使うフレーズや単語じゃないぞ、と思いました。
ショーン:
どんなことを言ってくるんですか?
ベーカー:
私の悪口やら、落ち込ませるようなことを 何か反応を起こさせるためでしょう。その手には乗りませんけど。
ナレーター:
大陸をまたいで、ケン・ベーカー氏の症状とハーラン・ジラード氏の症状が同じなのは、偶然かそれとも規則性があるのか?ケン・ベーカー氏は、これは市民の誰にでも起こりうる話しだと間違いなく確信していると言う。
ベーカー:
これはマインド・コントロールのために行なわれているんです。
ショーン:
マインド・コントロールが目的?
べーカー:ええ。
ショーン:
では今でも聞こえるんですか・・・?
ベーカー:
はい。
ショーン:
「声」が?
ベーカー:
話している今この瞬間は聞こえていませんが。
ショーン:
けれど一日中あるんですか?
ベーカー:
はい。これは彼らの言う・・・ええと、その・・・うわああ。
ナレーター:
突然、ベーカー氏の言葉が遮られた。
ベーカー:
ちょっと止めてもらえますか?すみません・・・。
ナレーター:
「声」だ、彼の頭の中の「声」だ。
ショーン:
出たんですか!?
ベーカー:
ええ。

[中略]
これはケン・ベーカー氏の身に毎日起こっていることである。最初のTI(ターゲティッド・インディヴィジュアル)であるハーラン・ジラード氏と全く同じように、彼もまた、この危害の出所を捜し求めるのに何年も費やした。彼の捜索も、やはりアメリカ政府、それもある特定の集団へと辿り着いた ― 一般大衆にマインド・コントロールを行なう「MKウルトラ計画」である。MKウルトラとはCIAが隠れて行なった洗脳プログラムで、一般人にLSDを飲ませたり、兵士を暗殺人に仕立てたりしたのだ。1970年代に議会により、MKウルトラの非合法活動は暴露され終了させられた・・・ことになっているが、さて本当に終了したのだろうか?

ショーン:
・・・彼らはどうのようにして、あなたにつきまとうことができるんでしょうか?
ベーカー:
ええと、それはきっとマイクロ波エネルギー、指向性マイクロ波エネルギーです。軍がこの技術を持っているのは知っています。私にはイラクから帰還した義理の息子がいるんですが、イラク兵を武装解除させ、万単位の兵士が投降した、このマイクロ波エネルギーのことを彼は知っていますから。われわれも皆、テレビで見ました。
ショーーン:
マイクロ波のおかげで・・・?
ベーカー:
そうです。犯罪者たちが軍のシステムをハッキングしてアメリカ市民に向け、これを使っているんじゃないかと思います。

[19:00]
ナレーター:
ジュン・サーポンが、覆面工作員と接触し、その助けを借りて、手掛かりをまとめるためやってきた。白いワゴン車の中の男がその工作員だ。
サーポン:
コルソーさん!あなたに2通の手紙があります。TIの。
コルソー:
ターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)
サーポン:
私は彼らに会ってきました。彼らは頭がおかしいのでしょうか、それとも“彼らは頭がおかしい”と思わせたがっている何者かがいるのでしょうか?
コルソー:
とても鋭いね!
サーポン:
彼らはどのように、それを行なっているのでしょう?裏にいるのは何者なんでしょうか?
コルソー:
それ重大な質問だ。

ナレーター:
デヴィッド・コルソーはその答えを知っている。また、それを暴露すれば彼の命が危うくなることも知っている。

サーポン:
あなたの知ってることを話してください。
コルソー:
チャーチ委員会が1975年、アメリカ政府の内部に秘密のマインドコントロール組織があることを暴露したんだ。
ナレーター:
チャーチ委員会つまり、これがMKウルトラを世に晒し終了させた上院の委員会・・・ということになっている。
コルソー:
この委員会がMKウルトラをすべて止めさせたと思われていたが、しかし実は今日まで継続してるんだ。
サーポン:
ならず者たちがいて、その連中が既存のシステムをハッキングしていると聞いています。彼らはどんなふうに、やってるんでしょうか、コルソーさん?

ナレーター:
白のワゴン車の男は明らかに身の危険に怯えている。彼の述べる手掛かりはすべて掴みどころがない。

コルソー:
まあ、言うなれば「歴史は繰り返す」だね。


[以下、発話者の名称略]

「さて、要するにこの地図は全国にまたがるTI(狙われた一人)の群らがりをそれぞれ示しているんだが、この紫色の点の一つ一つがTIの集団を表しているわけだ。」
「人口に比例しているようですね、カリフォルニアが明らかに最も多くて次がニューヨーク、それからボストン地区。」
「そして大勢の人たちがあのような類似する症状を抱えている。」
「さてメイン州からカリフォルニア州まで、これらの人たちを結びつけるものは何なのかを見つけ出さなくてはならない。共通項は何?その繋がりは?」
「それに、白いワゴン車のあの男。彼が私に言ったこと知ってるでしょう?“歴史は繰り返す。”」
「彼の言ってることは分かる気がする。整理してみよう。この赤色の点々はGWENタワーだ。」
GWENタワー?」
GWENタワーって何?」
GWENタワーは、基本的には冷戦時代の遺物です。」

GWENすなわちGROUND WAVE EMERGENCY NETWORK ― 1980年代、軍事通信用に、米国全土に建てられた何十塔ものアンテナ・タワー。この冷戦時代の遺物が、あなたや私を標的として再武装されたのかもしれないのだ。

「これらのGWENタワーはすべて現在、任務から外されているはずですが、まだ建ったままです。興味深いことに、この赤色の点々を見ると、このGWENタワーは全て、全国に分布するTI群のすぐ近くに建っている。」
「ターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)。」
「ではこの塔が加害に使われている可能性があると?」
「はい、考えられますね。」
「歴史は繰り返す。」
「さあ諸君、それがどうやって行なわれているらしいかは、もうよく分かった。さて次の疑問に答えねばなるまい:やっているのは何者か?そして何故?」

 [中略]

・・・Jesseは、国家規模の謀略の疑いが持たれる官製のタワーのひとつに入っていこうとしている。だが、まず最初に、その陰で暮らす被害者に会うため立ち寄った。
「どうも」
「こんにちは」
リサ・ベッカーさんは実業家であり、また彼女と同じターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)のために活動する運動家でもある。彼女がJesseTyrelをまず案内したのは、彼女の寝室だった。
「そのままにしてありますから、私がまさに毎晩、行なっているとおりの様子がご覧になれますよ。」
「なるほど」
「パジャマを着たら、まずやるのは、中に磁石が入っているこのハイキング・ブーツを履くことです。これで私が受けている火傷、足が焼けるような感覚の被害をかなり減らせます。ブーツを履いたら、バス・ローブかジャケットを着ます。これには、ウールの靴下の中に冷湿布を入れたものを詰めるんです。それから床に入って寝ます。」
「そして眠るのに、これらのことを全部やらなくちゃいけないんですか?」
「そうです。夏でもです。私をクリスマスツリーみたいにライトアップしてくれます。」
「あの帽子も?」
「あれは火傷を防ぐのに大いに役立ちました。」
「誰かに“頭おかしいよ”とか“変わってるね”とか“バカみたい”と言われたら、何て言います?」
「こう言うでしょうね:“私は夜2時間半しか眠れない日もありながら、なんとか仕事が続けられてきました。これがもう10年続いてるんです。私は(凶悪犯罪の被害を)生き残ってきたんです。私へ、しでかしたことの償いに、この連中が絞首刑にされるのを生きて見届けるためには、どんな努力だってしますよ、”とね。」

リサ・ベッカーさんはJesseに、彼女のご近所の人々を紹介している。同じ症状を抱える、さらに多くのターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)の人たちだ。
「あなたは標的にされていると仰られてましたが・・・」
「ええ、私は振動のような危害がよくあります。非常にかすかな振動かもしれませんが、それがやがて・・・」
「体中、全体にですか?それとも・・・」
「ときには陰部など特定の部分に起こります。」
「まるで睾丸を万力で締め付けられたような感覚を起こさせるんです。」
「ここに集まったほとんどの人は、耳に危害を受けてると思います。単に不快なときもあるし、苦痛を伴なうときもあります。」
「あなたは、どんなことが?」
「床を掃いていると振動が起こり始めます。」
「それはあなた方に共通していますね、“振動というのが。」
「はい。」
「頭の中に、実際、声が聞こえますか?」
「それがですねえ、奇妙なことに気づいたんですが、精神科医は、声は頭の中から来るように聞こえるだろうと言うんです。しかし、その声はほとんど耳元でささやいているように聞こえるんです。」
「ははぁ、同じ症状だ。しかも精神科医が想定してるものでもない。」
「アパートにいるときのほうが、例えば林の真っ只中で狩りをしてるようなときよりも、声はずっと大きく聞こえる感じですね。」
「林の真っ只中って、あのタワーからは、もっと離れてますよね。ちょっと確認しておきましょう。ここで“彼等”という言葉を何度も耳にしてるんですが、“彼等”とは一体、誰でしょう?」
「この設備を持てる集団は限られてます。」
「じゃあ、皆さんの言う“彼等”とは、やはりアメリカ政府のこと?」
「その通りです。」
「あのう、お伺いしたいんですが、どうして危害があるのが“あなた”なのでしょう?」
「たぶん、私が自分のスピード・ダイヤルにホワイト・ハウスの番号を登録して、毎日のように政策に関して指図する電話をかけたからでしょう。」
「私は、自分の見解を発表してから地元の役所と揉めました。彼等は私に、“あなたが上院議員や下院議員に手紙を書くのを止めてくれればいいのに”と言ってきました。それからまもなく私に危害が起こり始めました。」
「皆さんの共通項が得られたようですね。」
「私は工場労働者でした。」
「おやどうして、彼等はわざわざ工場労働者を選んだりするのでしょう?」
「それは、私の上司が9・11事件について、私によく話しかけてくるんで、私が“さあねえ、あれは部内者のヤラセでも簡単にできるでしょう”と言ったからです。」

[中略]

この人たちをGWENタワーの近くに連れて行くのは危険かもしれないが、彼らは一緒に行くと言い張っている。そこでJesseは、彼らがあのタワー及びそれが発するマインド・コントロール光線に近づくほど、彼の症状が増すかどうかを観ることにする。
「さて、どなたか異変を、体に何か感じる方いますか?とにかく症状が増しているのを示す何かを感じる方?」
「我々があの施設に近づいたとき、初め右手にとても強い波動がありました。」
「私は眼球に浮く小さな黒い細胞のかけらのようなものが見えてます。」
たちまち実際に影響が出始めた。
「右足のつま先が焼けるようです。」
「私は右腕に何か感じます。」

[中略]

「地面から電気が陰部までやって来る感じです。」
「これは私たちの空想ではありません。空想で電気ショックはあり得ません。」
そして何の前触れもなくJesseの一団は危害を受けた。
「あなたは異常周波による痙攣をかなり受けていると仰っていましたね。異常周波による痙攣とは何でしょう?」
「言うなれば電波障害の類です。」
「だから我々のオーディオ機材にも電波障害が?」
「ええ。」
「今現在も?」
「本当に?」
「ええ、本当に。」
Jesseは、あるエネルギーが検知されたことを知るのに十分な証拠を観察した。この辺り、さらにはこの一帯を越え流れ込んでいるエネルギーだ。そしてこれを管理する権限はアメリカ政府にある。

[中略]

 マーク・フィリップは元CIA工作員。彼は悪名高いMKウルトラ・マインド・コントロール計画のために働いていた。ついに彼が空白を埋めるべく前進する。
「さて、MKウルトラが表沙汰となり、世間に知られることとなったとき、アメリカ政府は、“同計画を封印した”と言ったんですよね、“計画は排除された”と。あなたは、ほくそ笑んでおられますけど、あれは噓だったのですか?」
「まあ、彼等はただ・・・」
「彼等はマインド・コントロール計画を排除したんですか?それともただ名称だけ変更して、どこか他の所へ持っていったとか?」
「排除してません。あれは茶番劇でした。彼等はこの計画を、ある機関から別の機関へ移しただけ。それで計画は更に私物化された。当時の科学技術を探ってみればわかりますが、彼等は実際にあなた方の副鼻腔に送受信機を埋め込む処置を行なっており、それがあなた方の脳に結線で接続されてたんです。」
「今日、それに代わるものは?」
「マイクロ波です。」

 MKウルトラにマイクロ波。これは、この人たちの症状を解明してくれそうだ。
「では、彼等は電波を通じてマインド・コントロール波を実際に送信しているわけですか?」
「はい、彼等にはできます。」
「そしてこれで個人を標的にすることもできる?彼等はその能力をもっているんですか?」
「はい。さらに大衆に向け実行することもできます。」
「彼等にはその能力がある、と?」
「まあ、いろんな答え方ができますけど、すべて同じ答えに帰納されます、すなわち電磁パルス。」

電磁パルス―これがマイクロ波タワーから流れ出し、人間の脳波を擬態して、人々に不安や苦痛を起すことも、頭のなかに「話し声」を創りだすこともできる。
GWENタワーと呼ばれるこれらの代物を直に見に行く機会がありましたが、ごく普通に見えるんですよ、携帯電話用のアンテナとかが附いてて。」
「最も上手く保たれた秘密は、実にわかりやすい外見の中にある。」
「彼等は、あのタワーはもう時代遅れのものだと我々に説明している。何の目的にも使っていない、と。そんな説明、信じますか?」
「合衆国政府はタワーの下方部分を携帯電話や中継器用としてリースまたは売却しました。しかし頂上部分は保持しているんです。」
「タワーの?」
「ええ、彼等はタワーの頂上部分を自分たちのために確保している。」
これは確かに納得がいく。電話用の設備は、タワーの頂上部分から目を逸らさせるための大きな役割を果たしているわけだ。つまりアメリカ政府が管理している部分から目を逸らさせるための目くらましだったわけだ。ここで、「何故」という問題にいきつく。
「では彼等は明らかに今でもこのGWENタワーを何らかの目的で使っているんですね?」
彼等は、我々を守るためではなく、我々を支配するために、これを使っているんです。」
「では彼等は、今この瞬間もターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)にそれを実行している、と?」
「ええ、私の知る限り。」
「彼等は皆んなの頭の中に思想を注入し、“声”を聞かせる。こんなことを行なうアメリカ政府の目的は何なのでしょう?」
「完全支配のためです。」
「自国民をマインド・コントロールして?」
「はい。完全支配。」
「これはアメリカ政府内の、ならず者の仕業ですか?それとも我が合衆国政府の主流派がやってるんですか?」
「我が政府の主流派です。」
「ということは、ハッカー犯罪者の一団の仕業ではなかったわけだ。」
「全く違います。」
「しかも、作業は高度に分業化されています―我々の非公開テクノロジーの開発計画がすべて、そうであるように。」(註:ナチス・ドイツ人もこの手法で秘密兵器・作戦の秘匿性を保った)
「彼等はウォール街の抗議者たちに対してこれを使うことも考えてそうですね。」
「既に彼等は、やってます。」
「彼等はもう、今これを使っていると仰るんですか?」
「はい。」

これ以上、明快な説明はないだろう。暗殺人に指令を送信するテクノロジーは今、反対者を鎮圧するために使われているのだ。「このバカタレどもを見つけ出したい。どこへ行けばいいだろう?この政策のBig Kahunaは誰だ?」
「そいつはロバート・ダンカン博士。アメリカ政府のために働いた。彼は徹底した技術屋です、ハーバード出身の。もし彼に個人的に話をしたければ、彼は胸襟を開いて自分の知ってることを告白すると思いますよ。」
「うん、彼をつかまえて白状させてやろう。」

ロバート・ダンカン、建築家、そして首謀者。彼はハーバード大そしてマサチューセッツ工科大から、CIAにストレートで入った。アメリカ政府が民衆の頭の中に進入することを可能にする数々のテクノロジーを製作する手助けを行なったことを彼は認めている。ダンカンは会社を辞めたと言っている。Jesse Venturaがこれについて調べる。

「ロバート・ダンカン博士!」Jesse Venturaは、脳侵略者の陰謀の黒幕、ロバート・ダンカン博士とまさに対峙しようとしている。この男が、アメリカ人の頭の中に思想を伝播させ、声を聞かせる、アメリカ政府のテクノロジーをまとめあげた。
「ロバート・ダンカン博士!あなたへの最初の質問だ:あなたがやったことの、マイナス面は何だ?」
「私の仕事が、邪悪なものを勢いづかせてしまったという側面がある。」
「それはどういうこと?」
「科学技術自体に善悪はない。それは善い事にも悪い事にも使えるものだから。だが、私はCIA、法務省、国防省のプロジェクトのために働いた。」
CIAのため、アメリカ政府のため、そしてこれらすべての問題となっている分野のために働いていたとき、あなたはどこで、何をしていたんですか?」
「それは機密情報だ。お話しすることはできない。」
「それは、頭の中の声だとか、そういったものか?」
「そうだ。」

 この男は緊張しているように見えるが当然であろう。しかし同時に彼は胸につかえたものを吐き出したがっているようにも見える。
「我々は頭の中で声が聞こえると主張する数名の人たちに出会った。この人たちはアルミ箔の箱の中で寝たり、おかしなことを数々やってるみたいだ。だけど話すと、全く普通の人たちのようだった。全くの正常者みたいなんだ。この人たちの頭がおかしいのか?それとも、これはアメリカ政府の仕業なのか?」
「政府がやっていることだ。」
彼はそれを隠そうともしない。
「それは『神の声兵器』と呼ばれてるやつだ。」
「じゃあ、あなたが開発に従事したこれらの兵器が、今現在、自国民に向けて使用されてるという事は承知しているわけだ?」
「もちろんだ。忘れてはいけないよ、CIAは我国の市民を人体実験に使ってきた長い歴史があるということを。LSDやら・・・」
「わかっている。さて、どうやらここで60年代、70年代のMKウルトラやその他諸々に話が戻ったようだ。が、しかしそれらはすべて終了したと聞かされている。これは噓なのか?」
「それは噓だ。これらの計画は新たな名称、新たな予算の下で継続している。究極の兵器だ。」
「現在あなたの知るかぎり、このテクノロジー乱用の被害を受けているアメリカの市民はいるのか?」
「乱用なんてもんじゃない。そんな言葉じゃ軽すぎる。彼らが受けてるのは拷問だよ。」

 やはりターゲティッド・インディヴィジュアル(狙われた一人)たちの頭がおかしいのではなかった。思ったとおりだ!お次は彼等がそれをどうやって行なっているかだ。
「じゃあ博士、マインド・コントロール波を送り込むために、彼等はどのようにして皆の脳に侵入するんだ?このGWENタワーのことは既に聞いている。このタワーは昔使われていたようだが、彼等が言うには、今は何の目的にも使っていない、とのことだ。」
「このタワーは、マインド・コントロールに、まさにピッタリの資材であり、不可欠な性能を有している。マインド・コントロール・メッセージを大衆に向けて国中にばらまいたり、人々に著しい苦痛を起こさせたりするのに、うってつけだ。これが世界支配の戦略の一翼を担っている すなわち大衆の顕在意識から潜在意識までを統制すること。」
  それから動機も掴めた― 反対者を統制し、世界を支配し、あなたや私を支配すること。
「統制者は誰だ?つまり、それはアメリカ大統領?連邦準備制度理事会?」
「違う。」
「じゃあ、アメリカ政府の中で、これらの決定を行なう、それなりの地位にある連中ということか?しかもそれは必ずしもアメリカ大統領でもなければ選挙で選ばれた官職でもない、と?」
「そう、まさにその通りだ。」
「うわあ、これはもっと厄介だぞ、だって辞めさせられないんだから。」
「辞めさせることはできないし、彼等を見つけだすのも難しい。彼等は暗く深い裂け目の奥に潜んでいるから。」
「あなたは、その連中のために仕事したわけだ。このプロジェクトのために働いて、究極兵器の開発を手伝った。」
「私はナイーブすぎた。それぞれのテクノロジーがどのように一体化され、究極兵器が創りだされるのか知らなかったんだ。」
「あなたは、まだ彼等のために働いてるんじゃないのか?」
「働いていない。」
「あなたは、今しっかりと私の目を見据えて私に言う、もうこの件とは関わりはない、と。そして、これを世に晒すために表に出てきた、と。」
「その通りです。」
「あなたは、自分の命が危ないことについて恐怖はあるか?」
「ない。」
「どうして?」
「私はただ、死を恐れないだけだ。」
「あなたの経歴や知識をもとに、我々が何をすべきか、ヒントをくれないか?」
「無理だ。」
「無理・・・。既に手遅れなのか?」
「現に、手遅れだと思っている。」
「それでは、あなたが言うには、国民一人一人がこの犯罪被害について危惧すべきである、なぜなら、おそらく我々の誰もが多かれ少なかれ狙われているのだから、ということか?」
「科学技術は、もうそこまで進んでいる。」

このテクノロジーの黒幕の一人が、モンスターを創りだしたことを認めた。統制下の実験が統制を失ってしまった。さらにひどいことに、これがどこまで暴走を続けるのか、そして、一体これを止めることができるのか誰にもわからない。


 忘れないでほしい、彼らは頭がおかしいのではない。頭の中で声が聞こえ、アメリカ政府による嫌がらせを受けていると言っている、この人たちの多くは狂っていない。我々はそれを当事者から直接聞いた。ハーバードを出てCIAに入り、このテクノロジーの開発を手伝ったあの男は、もう“彼等”のためには働いていないと主張している。だが、この謀略は続いているとも言う。そしてこの男曰く、それを止める手立てはない、と・・・だが、私はそうは思わない。我々は、ついにこの卑劣なドブネズミたちを炙り出してやったのだ。覚えておいてほしい、あなた方も声をあげられることを、そして私たちみんなで声をあげれば、これ以上ない、大きな声となることを。こちらはJesse Ventura、『陰謀のセオリー』でした。
(翻訳担当:n)