Saturday, June 27, 2015

苫米地英人『洗脳支配』

 ー 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて
Tomabechi, H. (2008). Sennō shihai: Nihonjin ni tomi o mitsugaseru maindo kontorōru no subete. Tōkyō: Bijinesusha.


アメリカを代表する洗脳の専門家に、アーネスト・ヒルガード Ernest Ropiequet Hilgard(1904-2001)という人物がいます。催眠学者で、スタンフォード大学教授、旧米軍と関係があったことはあまり公にされていませんが、大変著名な人物です。・・・

ヒルガード教授が没した2001年に、スタンフォード大学 Stanford University が彼の追悼文を発表しました。それをたまたま読んだ私は、驚いてしまいました。そこには、ヒルガード教授の功績の1つとして、「戦後日本の教育の非軍事化の為」にGHQ(連合国最高司令官総司令部)に呼ばれて来日したと書いてあったからです。


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警察庁では、「Aがダメだといっている」の一言で[事件の捜査は中止され]捜査本部が一瞬で消える…「A」というのは、アメリカ大使館のことを指す、警察庁の隠語です。(p.95)

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 パノプティコンとは、監獄を見張る一望監視システムのことです。…塔の上から見ているから看守の権力が発生するのではなく、看守がいつ見ているかわからない。いつも見張っていないにしても、もしかしたら見られているかもしれない。囚人はそれが怖くて一生囚人として行動するというわけです。…インターネットや電話など、世界のすべての通信を監視するとされるエシュロンについてもおなじことがいえます。(p.213-214)

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 人間は[動物と等しい原始的欲求]を超える能力をもっている存在です。その能力が、抽象的な思考ができるということなのです。つまり…「自分の事はいいから、隣の人を助けて[あげてよ]」と[いう]思考こそが、私たちが人間であることの本来の証ですが、支配者たちにとっては、これをやられると、困るのです。…人間のコントロールが効かかなくなるからです。支配者たちが人間をコントロールするためには、自分のことだけを考える人間の集まりであればあるほど都合がいいのです。…与えられた価値を疑わずに忠実に動いてくれれば動いてくれるほどいいわけです[から]、そのための教育をくり返す。(p.187)

Watters,『クレイジー・ライク・アメリカ』

Watters, E. (2011). Crazy like us. London: Robinson.
                                   Book TV: Ethan Watters, "Crazy Like Us"
 
一九九〇年代に日本市場に注目していた欧米のSSRIメーカーは、近い将来に日本でうつ病が流行する論拠として、高い自殺率を引き合いに出すのが常だった。

・・・プラセボを飲んだ一〇代よりも、パキシルを飲んだほうで[入院や自殺企図などが]二倍以上高い傾向にあり、さらにパキシルを飲んだ患者のほうが、神経系に重度でしかも往々にして正常な機能を損なわせる問題が生じる傾向が四倍も高かった。にもかかわらず、出版用に提出された論文の第一稿は、深刻な副作用について触れていなかった。

・・・SSRI[パキシルに代表される抗うつ薬]に関して最も影響力のある研究論文の多くが、著名な研究者が書いたように見せかけて、実際は製薬会社の雇った民間会社のゴーストライターの手によるものであることが発覚のちに、多くの研究者が何十万ドルもの(時には何百万ドルもの)顧問料や講演料を受けとる代わりに、効果検証したように装って、否定的なデータを隠したり、捏造したりしていることも知られるところとなっ