Sunday, March 18, 2018

菅沼光弘『この国の不都合な真実』

日本はなぜここまで劣化したのか?
Suganuma, M. (2012). Kono kuni no futsugona shinjitsu: Nihon wa naze kokomade rekkashitanoka. Tokumashoten. 

[東日本大震災後]誰もが「日本はひとつ」といい、強い「絆」で連帯しようと声をあげました。そんな日本人の姿を見て、世界中の人が驚き、感嘆しました。アメリカも口では日本人の素晴らしさをほめたたえました。しかし、本音は違います。
 彼らにとって「日本はひとつ」では困るのです。人のために自分を犠牲にするなどとんでもない話で、みんながバラバラになって、自分のことしか考えない個人主義になってもらわなければいけないのです。
 とりわけアメリカにとって衝撃的だったのは、天皇・皇后両陛下の存在の大きさです。…天皇の存在があるからこそ「日本はひとつ」になるのです。頑張れるのです。だから戦後の焦土から日本は復興したのです。東北も必ず復興します。
 アメリカからすれば、そんなことは許されない。…天皇制を廃止して日本をバラバラにする必要がある。彼らはそう思っています。


…アメリカのやり方はいつもそうですが、有形無形の圧力をかけながら、それを選択したのは日本国民だという方向にもっていきます。そのためにアメリカの考えを代弁する人たちをつくっていく。世論を形成していく。
 TPPにしてもそうでしょう。日本の新聞はことごとくTPP賛成なのですから。そうして日本の自主的な判断というかたちにもっていく。「われわれは強要したわけではありません。日本が自分で決めたことですよ」と。それがアメリカのやり方なのです。(p.p.184-185) 

アメリカのインテリジェンスというのはとてつもなくて、日本の主要な政治家のすべての記録をアメリカの情報機関は握っています。携帯電話の通話内容からインターネットの個人情報まで、ことごとく筒抜けになっている。それは小沢さんの自民党幹事長時代からそうで…今はもっと自由自在で、かつ緻密になっています。ですからアメリカとの交渉で日本が優位に立つことはほとんど不可能なのです。(p.108)


2 comments:

n said...

マインドコントロールを一言でいえば、それは、ボトム・アップとトップ・ダウンの二種類の情報を統制することによって、個人の精神過程および行動の完全なコントロールをもくろむものといえる。たとえば、「何かの料理をつくる」という意思決定をさせるのに、「料理の材料」と「料理道具セット」、ともに指定したものを使わせておいて、「自由に考えて好きな料理をつくればよい」と、言っているようなものである。もちろんいうまでもなく、食材と料理道具セットが指定されてしまえば、料理の内容はほぼ限定されてしまう。もしも新鮮な鯛が食材として選ばされて、使える道具が包丁だけしかなかったなら、まずほとんどの日本人なら、だれかに命令されなくても刺身を造るであろう。しかも「自分の頭で考えた」結果によってである。

 一方、「洗脳」をこの例にあてはめると、それは「刺身」という料理を直接命令し、その料理をつくるまで、身体を拘束したり薬物を投与したりするというものと比喩的に理解できよう。だから本人もふつう強制に気づく。

 マインド・コントロールは、個人がこのように通常おこなっている情報処理の特徴を巧みに利用しておこなわれるために、個人に選択の自由があるかのような幻想を見させることになり、本人やその周囲の人に気づきにくくさせてしまっている。

西田公昭 『マインドコントロールとは何か』

n said...

オバマ大統領が2011年に開いたOrganized Stalkers(集団ストーカー犯罪)に関する公聴会(Report of the U.S. Presidential Commission for Bioethical Issues )にも列席し、被害者の訴えを医師として代弁しているジョン・ホール医師が、集団ストーカー組織によりマインドコントロールを受け、Sex Slave(性奴隷)にされたテキサス州のある被害者少女をホール医師が診た際に驚くべきことがわかった。脳の聴覚細胞をマイクロ波で刺激し人工的に幻聴を起こさせる、米空軍開発・特許登録のマインドコントロール凶器や同じく米陸軍の「Voice to Skull(通称V2K)」、 米海兵隊のMedusa作戦(マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器『MEDUSA』)が、イラク戦争で実際に使われ、捏造された「アッラーの声」など幻聴を聞いたイラク兵士を混乱させるのに成功したことは既に報道されているが、ホール医師の診た被害者少女にも、このV2Kが使用されていることが判明した。

ホール医師が驚いたのは、マインドコントロールにV2Kを使うその手法で、脳に直接聞かせるのは、なんと機械で合成し人工的に作った「本人の声」だった。被害者はそれを「自分の考え」と思い込み、捏造された「自分の声」のとおりに行動するようになったという。