Sunday, October 24, 2010

Court to Defendant: Stop Blasting That Man’s Mind!「脳への電磁的攻撃」禁止判決

[Original Texts]

Court to Defendant: Stop Blasting That Man’s Mind!




「精神に作用する電磁放射の攻撃を受けている」として訴えた裁判で、「電子ハラスメント」を禁じる命令が出された。また、対策サービスを提供する企業も出てきている


James Walbert氏は2008年の年末、以前の仕事仲間から、精神に作用する電磁放射の攻撃を受けているとして、これをやめさせるための裁判を起こした。

Walbert氏は、カンザス州セジウィック郡の陪審員団に対し、Jeremiah Redford氏と取り引きをめぐって食い違いが生じた結果、同氏から「放射注入」をするぞという脅しを受けたと説明した。同氏によるとその後、電気ショックの感覚、電子的に作られた音、耳の中ではじける音や鳴り響く音を感じるようになったという。

1230(米国時間)、裁判所はWalbert氏側に有利な判決を下し、Redford氏が「電子的な方法」による嫌がらせをWalbert氏に行なうことを禁じるという、画期的な
保護命令を出した。これはまじめな話だ。

私は最近、英BBCRadio 4』で620日放送の
番組に参加した。番組のテーマは、『影なき狙撃者』と現実世界の関係を軽い感じで見ていき、マインドコントロールの話に現実性があるのかを検討していくというものだった。[影なき狙撃者は、邦訳早川書房刊。無意識に殺人を犯していく男性を描いた小説で、1962年に映画化。2004年には、政治に利用される形で兵士らが洗脳され記憶改変されるという形でリメイクされた(日本語版記事)]

番組で私は、いわゆる
テレパシー光線銃や、脳内に直接音を発生させるシステム(日本語版記事)「神の声」兵器(日本語版記事)など、風変わりな非殺傷兵器の概念について話をする機会を得た。

こうしたプロジェクトは、大半は研究実験か、プレゼンテーションの段階にとどまっている。しかし、法曹、政策、ビジネスの分野で、脳への電磁的な攻撃を真剣に取り上げる動きは出てきている。

Walbert氏の訴訟には、ミズーリ州下院の
Jim Guest議員(共和党)の支援があった。Guest議員は、RFIDチップの強制埋め込みに反対する法案など、電子ハラスメントに対処するべく提案されている立法に取り組んでいる。

ユネスコでは、電磁波がテロリストに使われる可能性を取り上げる会議が昨年
開催された。また、『非殺傷兵器に関する欧州シンポジウム』では2009年に初めて、「プライバシーを侵害するような遠隔捜査と、行動に影響させる応用例」をとりあげた、非殺傷兵器の社会的意味に関するセッションが行なわれた。自分は標的になっていると信じる人たちが、少しずつ公認を得てきているのだ


これを新しいビジネスチャンスとする人々もいる。すでに相当数の企業が進出し、「技術的監視対策(TSCM)や、電子ハラスメントの診断調査などを提供している。

こうした企業のサービスでは、通常の盗聴器の探知に加えて、「頭痛、目への刺激、めまい、吐き気、肌荒れ、顔のむくみ、虚弱、疲労、関節や筋肉の痛み、耳鳴り」を引き起こす可能性のある、マイクロ波によるひそかな攻撃をチェックできる。

こういった症状を訴える顧客については、多くの場合その原因は、ハイテクな軍事品のような珍しいものではないだろう。しかし企業はもちろん、顧客に対してとにかく高価な保護対策を販売する。こうして、これら発展段階の技術プロジェクトへの意識は高くなっていく。これから数年間は、「電子ハラスメント」「ギャング
ストーキング」といったものを耳にする機会が増え続ける可能性が高いだろう。


[日本語版:ガリレオ-緒方亮/合原弘子]
http://wiredvision.jp/news/200907/2009070622.html

Cletus Nelson,”Watchdog Nation,” Everything You Know Is Wrong.

<ギャングストーキング犯罪の原型「コインテルプロ」の復活>

・1993年1月に明らかになったことだが、サンフランシスコ警察の情報担当官ジェラード

ADL(米国拠点の非政府組織)のスパイであるブルロックに警察の機密ファイルを提供し、

ADL1万人近い個人情報や950を超える政治団体の情報を入手していた。

・この組織「ADL」の攻撃的な戦術は、どんな人でも人種憎悪を理由に告発され、

逮捕される可能性を生んでいる。

・1994年コロラドのADLは、はじめは、ご近所同士の他愛の無い諍いにすぎなかった事件を

次第に中流家庭の夫婦が投獄され生活崩壊させられる焦土戦へと仕立て上げた。

 ご近所の諍いがエスカレートしウィリアム・キグリーが近所のキャンディス・アロンソンを

車で威嚇するような運転をしたところで、アロンソンとその夫は復讐として警察の

スキャナーを傍聴しキグリー夫妻の携帯電話の会話を盗聴して、

「アロンソン夫婦がテロで吹き飛ばされたバスに乗ってなかったのが残念」などの

不用意な発言を録音した。(この録音行為は連邦法により違法だが)

ADLは録音を続けることを勧め、12月にアロンソン夫人はキグリー夫妻を人種差別で

告訴した。なおキグリー夫婦は逆転勝訴。

・このような騒ぎは主流マスメディアで報道されることはほとんど無い。なぜか?

ADLのような監視(Watchdog)団体は強引で政治力の強大な圧力団体でもあり、

メディアの連中に権力の支配に服従するよう圧力をかけることに余念がないからだ。

2007年1月14日付けワシントンポスト 電磁兵器 記事


苦痛を与えるために電磁放射を使用する兵器を軍が使用していることは、
この兵器の制限も含めてよく知られている。
2001年、ペンタゴンはこの研究の1つの項目の機密扱いを解除した。
電磁放射により皮膚を加熱し….. 痛みを伴う不可視光線を人間に照射するための
テクノロジーは存在しているのだ
(中略)

 
大きさはパラボラアンテナに似た本格的な兵器と同じ程度であり、
その操作限界を考えてみても、通行中の人々や、家庭内にいる人、
また車や飛行機で移動中の人々を含む何100人もの人々に、
政府や誰かがビーム光線を照射できるようになることは、
起こり得ないことではない
アメリカの秘密研究の歴史から、防衛体制でマインドコントロールあるいは 長距離光線兵器の開発が可能であれば、ほとんど開発していると見て 間違いないだろう。また開発された後は、罪のない一般市民で試験を行う 可能性をきっぱりと否定することはできない

(日本語訳は下記サイトより)

思考解読機器関連 日本国特許 Japan Patent on Mind Reading Devices

その1
【発行国】 日本国特許庁(JP)
公報種別】 公開特許公報(A)
【公開番号】 特許公開2005-270570
【公開日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【発明の名称】 生体情報モニタ装
【出願人】
【識別番号】 000001007
【氏名又は名称】 キヤノン株式会社
【住所又は居所】 東京都大田区下丸子3丁目30番2
【要約
【課題】 着衣のまま任意の位置で測定できる精度の
い生体情報モニタ装置が求められていた
【解決手段】 そこで、本発明は生体の表面変位の情
を非接触で取得することで該生体の情報をモニタする
置であって、高周波の電磁波を発生して空間に放射す
手段と、生体の表面で散乱した該電磁波を検出する手
と、該電磁波の伝播状況から該生体表面の位置変位の
間変動を演算する手段とを備え、該時間変動から脈、
吸などの振動している特性量を生体情報として演算
手段を備えていることを特徴とする生体情報モニタ装
を提供するものである


**********************************************
その2
【発明者】
【氏名】関野 慎一
【識別番号】59409875
日本国特許庁(JP)
【公報種別】公開特許公報(A)
【公開番号】特開平7-306259
【公開日】平成7年(1995)11月21日
【発明の名称】生体情報送受信によるテレパシーシステムに対する防御装置
【国際特許分類第6版】G01S 7/38

【目的】レーダー波を利用し、目的とする人物の会話、思考、身体的状態までも盗聴する装置が開発されていたことが判明した。この盗聴は、はるか遠方よりあらゆる場所で盗聴が可能である。この盗聴に対し、人の機密及びプライバシーを守ることを目的とする装置である。
【構成】盗聴のための電波は通過する際に共振を起こし盗聴される人物の体より生体情報が置き変わった輻射波が発振される。この人体より輻射される生体情報よりも盗聴電波を大きく発振し警報を出力する。生体情報にはさまざまな波形があるが、そのどれにも有効である。警報が出力された所番地を関係官庁に通報することにより、悪質なレーダー波による盗聴の電波発振源を発見でき、その悪行を根絶することが出来る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】人体の共振周波数に合わせた盗聴用の送信波をそのまま電波として出力し、警報を出力することを特徴とする装置である。
【請求項2】請求項1に更にノイズを混入して電波として出力することを特徴とする装置である。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】盗聴防止によりプライバシー保護、機密保護を目的とする装置である。
【0002】
【従来の技術】従来の盗聴は、電話回線、移動式電話の盗聴、盗聴器を仕掛けての無線送信による盗聴、コンクリートマイクを仕掛けるなどして行われていたので、電話は秘話サービス、無線送信式の盗聴器にはジャミング電波などによる対策がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】盗聴している人物の脳波等生体情報を、目的とする人物の人体の共振周波数に合わせレーダー波送信し、目的とする人物から輻射する、生体情報が置き変わった微弱電波を受信することにより、その人物の会話、思考、身体的状態までも盗聴する装置が開発されていたことが判明した。このレーダー波による盗聴は、はるか遠方より盗聴が可能であり、建物などの構造物を電波が透過するため、電波シールドしていない構造物はすべて無防備である。人体の生体情報を利用しているため、波形が違っており、通常のテレビ・ラジオなどの画像、音声出力をする機器には影響の無いまま極秘に盗聴が可能であり、身体的悪戯も可能であった。共振周波数の個人差が大きいため、盗聴は個人単位で行われ、その存在が分かりにくく、かりに電波の照射および微弱の輻射に気がついても、その周辺に盗聴機材は無く、レーダー波ということで逆探知も難しい状態で対策が立てにくい盗聴である。
【0004】
【課題を解決するための手段】盗聴の為にレーダー波によって送信されて来た生体情報を受信した時に、その送信電波をそのまま周囲に電波として発振し、かつ警報を発することにより盗聴を防せげることを突き止めた。
【0005】
【作用】盗聴のためにレーダー波によって送信されてきた生体情報をのせた電波は、目的とする個人と共振する以外は通過、または反射を行い、盗聴される人物の体より、盗聴している人物と盗聴されている人物の生体情報が置き変わった輻射波が発振される。したがって、この輻射される人体よりの生体情報よりもレーダー波によって送られている生体情報を大きく発振し警報を出力する。
【0006】
【実施例】この輻射される人体よりの生体情報よりもレーダー波によって送られている生体情報を大きく発振し警報を出力する装置を常に携帯することにより個人のプライバシー、企業、団体、国家の機密を保護することが出来る。生体情報はさまざまな波形を有しており、そのまま打ち返すことが、パターンの決まったジャミング電波より盗聴防止に効果的である。かつ、電波の来ないときは出力しないし、出力しても周波数レンジ・波形が異なるため映像信号、音声信号にそれほど影響を及ぼさない。広帯域に渡って盗聴防止のためのジャミング電波を出す方法よりも周囲に影響を及ぼさずに効果的である。
【0007】
【発明の効果】この輻射される人体よりの生体情報よりもレーダー波によって送られている生体情報を大きく発振し警報を出力する装置を常に携帯し、警報が出力された所番地を関係官庁に通報することにより、悪質なレーダー波による盗聴の電波発振源を発見でき、その悪行を根絶することが出来る。なお、このような防衛対策に関しては新たな装置が開発されることは通常起こりえるが、更にこの盗聴防止電波にノイズを混入させることにより、その防止効果は完壁となり、無益な盗聴装置開発に歯止めをかける効果もある。
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その3
日本国特許 特開平06-131570『識別方法および識別装置』


人間などの生体は、心臓の鼓動や肺の周期的な動きと、これに伴う血液の流れ、あるいは脳波などに起因する「電磁波」を発生する。この生体が発する電磁波をアンテナで受信し、信号処理をすることで個体特有の識別情報を含む信号を復調する事ができる・・・識別対象の数が1000人である場合には1000種類の波形が存在する・・・(マイクロ波を照射することで)個体の絶対的な特定が可能になるため、誤判断が極めて少ない、高精度でかつ迅速な個体識別を行うことができる
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その4
日本国特許 特開平07-163631 『自己相似スペクトル構造の性質を利用した生体機能刺激法及び装置』

本発明は、心理を誘導したり、生体の機能を向上させるために、生体のカオス特性を考慮して、生体を刺激する方法及び装置に関する。このためには、生体のカオスのスペクトル構造の絶対値を定める必要があり、脳波計とサーモグラフィーを用いた体感実験を行い、自己相似なスペクトル構造を示す人体の周波数特性と、特定周波数と体感の対応関係を特定した。
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その5
【発明の名称】
考えたり若しくは念じたりすることにより本人か否かを識別する識別システム並びに考えたり若しくは念じたりすることによりこれに対応して作動する思考作動システム
【発行国】 日本国特許庁(JP)
【公報種別】 公開特許公報(A)
【公開番号】 特開平9-327449
【公開日】 平成9年(1997)12月22日
【出願番号】 特願平8-150607
【出願日】 平成8年(1996)6月12日
【発明者】 馬場

発明の詳細な説明
【0001~0006】
【発明の属する技術分野】本発明は、考えたり若しくは念じたりすることにより本人か否かを識別する識別システム並びに考えたり若しくは念じたりすることによりこれに対応して作動する思考作動システムに関するものである。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、歯の治療中はうまくしゃべれない。そのため例えばものすごく痛かったり、口の中にたまった唾液を除去してもらいたくとも、もがいたり顔の表情を変えるくらいしか伝達手段はなく、治療をしている歯医者に意志を伝えることができない。
また、例えば夜中にふと目が覚めたとき、今何時頃かなと思うことはしばしばあるが、目を開いて時計を見ることは煩わしいし、目を開けて意識を時計に集中したり、寝返って時計を見ようとすると眠気が覚めてしまう。
また、夜中に暑くて寝苦しいときも一々エアコンのリモコンを操作して室内の温度を下げる操作は厄介であり、同様にそのような操作を行うと眠気が覚めてしまう。
これまで声を発すると自動的に応答作動するようなセンサーは開発されているが、前述のように声を出せない場合もあり、また声を出したくない情況は前述の例の他数多くある。
そこで、本発明者は考えたり念じたりするだけでその内容を他人に報知させたり、或いは自動的に応答作動したりするシステムは構築できないかという課題に取り組み研究を開始した
【0016~0017】また、更にこの受信した人体放出波の経時パターンを比較検索することによりどのような内容かを知ることができ、この内容を報知したり、この内容に基づいて応答作動するようにシステムを構築できることになる。
このようにしてついに、考えたり念じたりするだけで本人か否かの識別が可能となり、また考えたり念じたりするだけでその内容に対して応答作動するシステムが実現でき、本人識別センサや考えたり念じたりするだけで作動する様々な実用性のある装置を実現できる画期的な基本システムを本発明者は完成させたのである

[Deutschland] Gang Stalking加害者からの証言を求める新聞広告

Sonntag, 7. September 2008





バーデン州新聞に載った広告。
 シュタージ(旧東ドイツ時代の秘密警察)被害者の会が、
加害に参加した人からの情報提供を呼びかけています。

Original text:
 http://www.badische-zeitung.de/anzeige-12449572-10-1

<ドイツ語原文は上記でご覧になれます>

(日本語訳)
2008年九月七日 (日)
南バーデン州/スイス/フランスで”GangStalking”
(集団ストーキング)に参加していた、あるいは今も参加している
情報提供者/証言者を探しています。
 おそらくあなたの「仕事」は想像とは違っていたでしょう。
 秘密は完全に守られます。連絡をお願いします。
 (被害者の方も!黙っていることはありません。
 データ/写真/車両ナンバーなどの証拠を集めてください



●もう一件、同じくバーデン州
地元新聞に出されたシュタージ被害者の会の広告
 28.7.2008
Es werden Informanten / Zeugen gesucht, die sich an einem "Gangstalking" in Südbaden / Schweiz / Frankreich beteiligt haben oder noch beteiligen. Wahrscheinlich hatten Sie sich Ihren "lukrativen Nebenjob mit eigenem PKW" etwas anders vorgestellt, als unbescholtene Leute für ein paar Euro Schwarzgeld zu nötigen und um ihren Verstand und/oder Besitz zu bringen. Schreiben Sie uns, absolute Diskretion wird zugesichert. Kontakt über nogangstalking@yahoo.de oder Zuschr. unt. 20105130Z, Sie können sich auch direkt an die Kontaktadresse der Stasiopferhilfe unter http://www.stasiopfer-selbsthilfe.de wenden.
【訳】
2008年7月28日
南バーデン州/スイス/フランスで集団ストーキングに参加していた、
 あるいは今も参加している情報提供者/証言者を探しています。
 おそらくあなたの仕事、「自家用車でできる割のいいアルバイト」は
 想像とは違っていたでしょう。数ユーロのお金のために
善良な人々を 脅し、理性や所有物を失わせる仕事とは
思っていなかったでしょう
秘密は完全に守られます。連絡をお願いします。

【以上、下記ブログから転載】

金 昌烈『朝鮮総聯の大罪』 

Kim, C. (2003). Chōsen Sōren no taizai: Yurusarezaru, sono hitobito. Tōkyō: Takarajimasha.

「おい、宋トンム(漢字では同務と書く。目下や友人に対する軽い敬意を表す)、今日は工場に行かないで俺とつきあえ」 「え、困りますよ。仕事をさぼるわけには…… そう言いかける宋さんに、先輩はそっと耳打ちした。 「いいからつきあえ。これは工場よりもっと重要な仕事なんだ。そう言えば、お前カメラ持ってたな。持って来い」 そうして新宿の駅前の喫茶店まで行くと、知らない男が手を振り、店の一番奥にいる初老の紳士のことを指さした。 先輩はうなずくと、カウンターに陣取り、初老の紳士をちらちらと見始めた。
手を振った男がほっとした顔をして、 入れ替わりに店を出て行く。 先輩が宋さんに小声で言う。「おい、しっかり見てろよ。今日はあいつをつけ回すぞ 「え、なぜですか」 「(総聯)中央がそうしろって言ってるんだ。工場の仕事なんかより名誉ある仕事だぜ。あっ、コーヒー注文した。 ブルジョアめ。おっ、日本のブル新聞(ブルジョア新聞。社会主義者が『朝日』や『読売』などの一般紙を蔑んで言う)なんか読んでやがる。朝鮮新報を読めよ、民族反逆者めが」 こうしてその紳士をつけ回した挙げ句、夕方に東京駅の前で若い女性と密会する現場を押さえることに成功した。

「今日なんぞは楽な方だぞ。二、三日帰れないこともあるからな」 「先輩、あの人は絶対に僕たちの尾行に気づいていたと思うのですが 「当たり前だろう。そのためにやってるんだから」 「えっ!?」 こうやって神経をまいらせるんだよ。あいつは陰で次期議長の金炳植副議長の悪口を触れ回っている不心得者だから、こうしてお灸をすえているのさ。しかし今日、浮気の現場を抑えたから、あいつももう終わりだ。それにしても、 お前けっこう筋がいいな。これから、もっと働いてもらうぞ」
こうして、なし崩し的に宋さんは、 朝鮮総聯の秘密部隊「ふくろう部隊」の手下となった。 これは総聯の若手エリート集団ということになっていたが、 実態は金炳植の手先として、反主流派の幹部をつけまわし、 一挙手一投足を監視し、報告するのが主な仕事だった。 夜中に繰り返し無言電話をかけたり、匿名で脅迫状を送ったりもした幹部本人だけではなく、その家族をつけまわしたり、脅したりした。(p.p.62-64)
 
最近ではあまりなくなってきたが、かつては内部告発すると必ず精神病扱いされた。妄想狂だと言うのである。朝鮮総聯の犯罪はこうした人間関係の枠組みや教育の中で守られてきたのである。(p.210)

金炳植が失脚し、「ふくろう部隊」は革命とは何の関係もない暴力集団にすぎないということが暴露されたのは、それから間もなくのことだった。それからは、「ふくろう部隊」の活動指令が来たことはない。
「人生の貴重な時間を無駄にしてしまった。二度と同じ過ちを繰り返したくない」と宋さんは当時を振り返る。(p.67)


「ふくろう部隊」はエリート部隊で、特別に選ばれた人間だということでおだてられる。…メンバーはふだんはそれぞれの職場にいて、普通に働いている。しかしいったん命令が下ると、緊急招集に従って、最優先で指定の場所に馳せ参じる。…尾行・監視などはもちろん、盗聴、脅迫、暴行などの犯罪まで行って、金炳植に敵対する総連活動家を潰していった。殺人に手を染める場合もあったとも言われる。
何も問題が見つからない時は、でっち上げてでも、罪を作り上げてゆく。この時、相手の本当の日常生活について熟知していることが生きている。相手が罪を否定しても、まわりは信じてくれない。

…かつて「ふくろう部隊」に、自転車のタイヤをキリで突かれたり、カミソリで切り裂かれたりしたことが何度もあったという人が大勢いる。無言電話や脅迫状も「ふくろう部隊」の常套手段の一つだ。こうした嫌がらせの結果、精神病になるなどというのは普通で、心身をおかしくして失明や半身不随になった人もいる。一番ひどい場合には、本当に何の問題もないのに、ひたすらつけまわされ、ノイローゼの末に衰弱死してしまった。

…「ふくろう部隊」の攻撃にはこうすれば許してくれるという対応策はない。極端な話、死ぬか、金炳植の都合で中止されるまで攻撃が続く。…ふくろう部隊にとって「殺人」はけっして特別なことではないと言えよう。
しかも、昨日まで攻撃する立場だったのが、ある日突然一転して攻撃される側になることある。きっかけは大体些細なことで、これといった理由はない場合も珍しくない。(p.p.78-81)

公安当局は「在日朝鮮人が工作員を陰で支えてきた」と見ており、実際に関与が明らかになった例が少なくない。(p.104)

…警察庁のある幹部によれば、日本には北朝鮮の工作員が少なくとも六〇〇人は活動しており、補助工作員はその三倍にのぼる。これらがさらに水面下でネズミ算式に協力者を増やしていくのだから、これはもう気が遠くなるような数になる。(p.107)